中邑真輔

2015年04月01日 13:45

中邑真輔の自伝感想

☆体つきの変化☆
今のイメージが強すぎて若い時の写真を見て少し違和感があった。体全体の輪郭が違いすぎで特に腕周りが今よりも太い。この辺りは著書にもあったが余計なものをそぎ落としたのだと納得できる。

☆内面の変化☆
著 書以外にも色々な媒体に出演している中邑真輔を見ると常に多角的な考え方をしているように思える。プロレスラーは単純な性格な人が多い中、異質な存在だ。 一つ一つの場面では正面を見ていても次の瞬間では別の場面で正面を見ているので普通の人が見ると捉えどころが無いように思えるのだろう。

若手の頃からこの辺りは一貫して変わっていないようだ。

☆若手時代の経験☆
ヤ ングライオンを飛ばして一線級で戦ってきたのは周知の事実なので割愛する。同期や若手の先輩との関係には興味があった。意外にも濃くもなく薄くもなく淡々 と振り返っていたがそれはそれなりに充実していたのだと思う。活字にできないエピソードを親日の若手は複数しているがそういう物とは無縁な立ち位置ったの だろう。

☆激動の経験☆
新日本プロレスは明らかに迷走している時代があった。シュートやアングルの暴露に始まり社長の交代めあり株の譲渡、そして選手の大量離脱。

一般的に報じられていない中邑個人から見たイメージははその激動の中で現場の一線級で戦ってきたのは並大抵のことではなかったのだと強く感じた。また それと共に大事なことは今を含めた未来だということも。

☆分かりやすいプロレス☆
激動の時代を経て多くのプロレスファンが離れたのは確かだと思う。ただそれは新日本プロレスだけでは無く数多くのプロレス団体全てが直面している問題でありそれぞれが異なる問題を抱えている。

2大メジャー団体と言われた新日本と全日本の時代はもう戻らない。

新日本プロレスは良くも悪くもストロングスタイルと外敵と意味のわからない要因と共に成長してきた。中邑真輔もその系譜を確実に引き継いでいる。

意味のわからない要因とは外部からみた新日本プロレス内部の問題であり今はそこの部分で少し物足りない。

インターコンチというベルトを再び光り輝かせたのは彼の多大な功績の一つだ。そこには彼なりのストロングスタイルでプロレスに詳しくない人でも分かりやすいプロレスを実現しているからだと思う。